東京に行くのは楽しいから

東京に行く目的はぶっちゃけ自由で楽しいから。基本的にはこれ。いろいろな人と出会い、同じ国内なのに文化の違いを発見し、友達との交流を深められる、そんな魅力いっぱいの街。

 

刺激的で、見るもの、聞くもの、触れたものがすべて新鮮に感じる。自分と同じ仲間にめぐり合い、自分を解放できる唯一の場所。それが僕にとっての東京。

 

でも、子供の頃は地方に住んでいた僕にとって東京とは大都市ではなく「超大都市」という感覚でした。有名人がいっぱいいて、買うものに困らなくて、でもなんとなく怖くてしんどそうな街。それが子供ながらに思った東京の印象。

 

そして、僕には全く無縁の都市という気持ちがあったんです。

東京は憧れと未知の世界

最初に断っておくと、僕は東京に遊びにいったことはあるけど住んだことはありません。生まれと出身は三重県、仕事で名古屋に出て一人暮らしを続けています。三重県の実家に住んでいた子供のころは、名古屋でさえもとてつもなくデカイ都市だと感じていました。

 

それが東京となると未知の世界です。といっても当時は東京に魅力を感じていたわけではなく、ただ単に「すごい都市」という感覚でしたね。それがいつの間にか憧れの都市に変わってしまった。

 

憧れの都市とはいっても、若い子が抱く「夢を求めて上京する感覚」とは違います。別にアイドルになりたいわけでもなく(なれるわけないですが)、仕事で大成しようと考えていたわけでもないからです。

 

ではなぜ東京に憧れてしまったのかというと、あるきっかけがあって東京に行き始めるんですが、そこから東京が楽しくて楽しくてどうしようもなくなったから。
それから数年間、毎月毎月東京に行き始めることになるわけです。

 

楽しくなってしまった原因は、地方では味わうことができないゲイフレンドリーを経験したからなんですね。ゲイフレンドリーとはつまり友達です。

一歩を踏み出す

東京に出始めるまでの僕は、まだ三重県の実家に住んでいました。近場に飲み屋にいくにしても名古屋まで1時間くらいかけて出かけなきゃならない。とはいうものの、飲み屋に一人で行く勇気すらなかったんです。

 

でも、心の中では友達が欲しくて仕方がない毎日。三重県にもゲイの友達はいましたが、自分の好きなゴツイ系の友達はほとんどいない。だから、せめて名古屋に行けば友達ができるかも、と思っていたんですね。

 

インターネットが一般家庭に当たり前のように普及しだしたのが、僕が28歳くらいのとき。まだ最初はエロ動画を見まくっていた時期。

 

で、あるとき、ふと思った。

 

個人でゲイのホームページを作っている人がいるんじゃないか?

 

まだこの時期はWindows95や98が主流の時期で、ウェブ自体も今とは比べものにならないくらいローカル感が漂う作り。それでも知らない人と繋がれるかもしれないという気持ちで色々検索し始めたわけです。

 

すると、あるわあるわ。

 

いろんな人が作っていることを知り、ガッチリ系のサイトをいろいろと物色し始めました。

 

そこで見つけたあるマッチョ系のサイト。管理人が東京に住んでいる同い年のKくんという方で、BBS(掲示板コミュニティのことですね)で書き込んだ方たちとやりとりをしていたので、僕も思い切って書き込んだわけですよ。

 

書き込んだ内容はもう覚えてませんが、ちゃんと返事をくれたことを覚えています。そして何度かやりとりをして、東京で会うことになったわけです。遊びでは初めて一人で行く東京。2丁目(以下、ニチョ)も初めて。すべてが新鮮で斬新でした。

 

ニチョは、ほぼゲイやビアンの人一色。名古屋のゲイバータウンである女子大小路と比べると、その賑やかさは天と地ほどの差。ニチョ内はとにかく自由で皆が自分を隠さずに楽しんでいる雰囲気がそのまま伝わってくる。

 

ゴツイ野郎同士で手をつないでいる二人。
ハグしあってる男連中。
ガチムチ二人がキスしてても誰からも怪しく思われない。

 

そんな自然体でいられるのは、日本の中ではおそらくニチョだけでしょう。だからみんな東京に集まるんだな。何しろニチョは世界で最もゲイ密度の高い地域らしいですからね。

 

そんな場所のあるバーでKくんと飲みながら色々話をしたんです。でも、話した内容はあまり覚えてなくて。それは初めて一人で遊びに行ったニチョの雰囲気に圧倒したからだと思います。田舎者丸出しですね。(笑)

 

そのあとKくんから影響を受け、自分でもホームページを作ってみようと考えたんですね。ホームページを作っていろんなゲイと繋がって、もっとコミュニケーションをとりたい。それが僕にとっての大きな一歩になったわけです。

 

当時は今のようなツイッターやインスタなどのSNSはなかったので、ホームページが唯一のリンク。今思うとこの時期はいろんな人がホームページを作っていましたね。

 

そしてホームページを作っている人たちが集まる「オフ会」というものがあり、僕もこれに参加したわけです。もちろん東京で。

 

オフ会には、ほとんど知らない人たちが20人ほど。僕はすごく緊張しておじけづきました。でもゲイってみんな気さくで、田舎者の僕に気を使ってくれて話しかけてくれるわけですわ。ほんまありがたい。

 

そしてその日のうちに友達ができ、すごく楽しくて充実したオフ会だったのを今でも覚えています。楽しかったからか、ホテルに帰ってから、オフ会に参加した全員の顔と名前を必死で覚えましたね。(笑)

 

そこからが大変。毎月東京でオフ会があるため、毎月東京に行くようになったのです。

 

友達が増えていく嬉しさ。友達と遊ぶ楽しさ。この時期に恋人はいませんでしたが、そんなことは全く気にならないほど充実していました。

 

さっきも言ったようにニチョでは、皆人目を気にせずハグしたりキスしたりするわけで。

 

「あぁ、そんなことして良いんだ!」

 

さすが東京です。田舎者の僕にはとても衝撃的でしたが、ノンケであれば普通にやっていることです。それをニチョでは普通に自然体でできることが、なんだかすごく嬉しかったですね。

あなたにも是非経験してもらいたい

あなたが東京に行ったことがなければぜひ行ってみてほしい。ゲイの友達をたくさん作って、楽しくて、嬉しくて、ゲイである幸せを感じてもらいたい。

 

とはいうものの、一人で行くのは勇気がいる。(僕は一人で行ったけど。(笑))
もし、東京に慣れ親しんでいる友達がいれば、一緒に行ってもらえないか頼んでみよう。それが一番安心できる。

 

もしいなければ、SNSを使ってリアルするのがおすすめ。グループのコミュニティなんかに参加するのでも良いし、まずは1:1でリアルするのもいい。

 

小さくても良いから、まずは一歩を踏み出してみよう。小さな一歩であったとしても、確実に新しい出会いと経験が期待できるから。

 

僕の友達で、地元を離れ上京して住んでるやつもいっぱいいます。それほど東京には魅力がいっぱいあるってことですね。

 

じゃあ、僕はなぜ東京に住まないのか。

 

地元の名古屋は、生活する分にはコストを抑えられる地域であり、東京や大阪にはすぐに遊びにいける利便性の高い場所だから。

 

でも、東京に住みたいという気持ちは全然あります。(笑)それくらい東京には魅力があるんですね。